2008年11月15日

統廃合っす!

自分自身のリソース不足のため、「鈍才日記・TOSS修練編」はオーナーブログの「鈍才日記」に統廃合しました。本ブログは記録のために残しておきますが、今後記事をアップすることはありません。「鈍才日記」は細々ながら続けていきます。「鈍才日記」を何卒よろしく、ねん。

「鈍才日記」へゴー!!
http://komesuseiki.ti-da.net/
  

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2008年07月31日

五色百人一首の涙

7月18日(金)。1学期前半終了日の4校時、五色百人一首オレンジ札のファイナル戦を行った。五色百人一首を4月に始めてから早3ヶ月が経つが、初めての経験をした。


子どもが泣いたのである。


これまで決勝戦にいつもノミネートしていた子が二人、負けた。その二人の目から涙がポロポロとこぼれた。周りの子が「えー、泣いてるぜ!!」と冷やかした。でも、その涙はとまらなかった。それほど悔しかったのだろうと思う。

「今年こそ、百人一首を学級経営に生かす!」と意気込んで始めてから3ヶ月。僕が高熱で休んだ日と、行事が重なった日の二日以外は毎日必死に続けてきた。もちろん、「先生飽きた~」とか「先生またやるの~」とかの声はあった。でも「先生今日はやらないの?」「先生、札1枚覚えたぜー」という声も同じようにあり、その声にも励まされてやり続けた。「先生は一度やると決めたものは、とことんやるのさ」という毅然とした態度と笑顔で進めてきた。「もう飽きた」と言っていた子も、次第に当たり前のように取り組み始めた。5年3組の取り組みとして浸透した感触を7月にはしっかりと感じた。個人面談では、4名の親から感謝の言をいただいた。家で必死に覚える姿を初めて聞かされて嬉しかった。その姿を見た親はもっと嬉しかったに違いない。「こんなに難しいものに、こんなに夢中に取り組む息子の姿を初めて見ました。先生、ありがとうございます」と言われた。


今月の『ジュニア・ボランティア教育&総合的な学習(2008年7月号/NO.87)』で、甲本卓司先生がおっしゃっている。

子ども達の姿を見ていて一番に思うのは、敗者だ。五色百人一首は楽しい。しかし、楽しいだけではない。負ける経験があるのだ。/負けで「悔しい」と思う。本気で思う。涙が出る。/こういった経験が今、子ども達の世界に不足していると思う。こういった経験は子どもを成長させるのだ。(甲本卓司「公的資金は、活動を安定させる」前掲書pp.40-41)


「それだけ真面目に一生懸命にやっていたから涙が出たんだよ。そういう涙はそこまで一生懸命にやった人しか出ないものなの。だから、こんなときは恥ずかしがらずたくさん泣いていいんだよ」。泣いた子を冷やかした子や学級の子に向かって、僕はこう話した。百人一首で負けた子どもの涙を大事にしたい。そしてその涙をもっともっと増やしていきたい。

  

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2008年07月25日

教科書フォント

だいぶご無沙汰していました。<(_ _)>

TOSSをまとって突っ走った1学期前半。これまでになかったうれしい経験をたくさんしました。やっぱTOSSに学んでよかった。「教えるって奥が深い」「教えるって楽しい」。そう強く思える今日この頃です。でも失敗もたくさんしました。しばしの充電期。振り返りをしつつ、いろいろと実践報告していきたいと思ってます(予定ね)。


さて、今、来週に迫った5年目研修の模擬授業で使うフラッシュカードを作成中です。沖縄セミナーで奥先生から学んだので、さっそく実践をと息巻いております。そこで出逢ったナイスフォント。もちろん無料。これでいきます。


モトヤの教科書フォント。
http://www.motoyafont.jp/download.html


↑こちらからお試し版なら無料でもらえます。細部が非常にきれいな教科書フォントが手に入ります。

ではでは。
  

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2008年06月17日

一日の流れノート

ご無沙汰しています。<(_ _)>


さて、学級開きからすでに2ヶ月が経過した。いろいろとあったけれど、やはりこれまでの担任経験の中で一番落ち着いた6月を迎えている。もちろん、鈍才コメスの綱渡り芸はなかなか治らないけれど、例年よりも太い綱を渡っている、という感じである。五色百人一首や給食システムなどが命綱になっていることは言うまでもない。「やってみて良かった」。そういう思いが胸中に素直にこみ上げる。

でも試練の6月。中だるみとは簡単過ぎる表現。僕のクラスもしっかりたくさんのアドバルーンが上がる。アドバルーンを必死の思いでおさえればおさえるほど、自分の至らなさを痛感する。でも好材でもある。ここで自己点検。軌道修正。気持ちを切り替えて取り組むことこれ肝心と、気を引き締めて現状に正対すると心に決めて臨む。ちょうど『教室ツーウェイ』が「荒れ始めた教室を立て直す」という特集。時宜を得ている。目をできるだけ開いて読み進める。

奥田純子先生の書いた「一日の流れノートで教師の言葉をコントロールすると荒れがおさまる」を読む。

今の僕にまずもって足りないのは、自分自身のコントロールであると思い至る。授業の改善はもちろんである。でもその授業を構成している一日の流れがぎくしゃくしていると思った。隙があり過ぎる。そこにつけ込んでアドバルーンが確かに上がっている。僕自身の言葉や行動をコントロールするのが、真っ先にすべきことだ!!


ということで、
さっそく夜なべをしてノートを作り、明日の流れを書き込み始めた。すると確かに違う。書く作業によって、一日のよりスムーズな流れが意識できる。何を言おうか予めその言葉まで決めているので、安心してアナウンスできる。それも簡潔に言える。いわば台本とも言える。書く時間はかかるが、鈍才コメスには不可欠な作業のように思える。週案と重なる部分もあるので今後工夫が必要であるが、当分はこのノートにすがって教壇に立つ。


  

Posted by sky1973629 at 22:19Comments(3)TrackBack(0)思うことつらつら

2008年05月26日

一人一役制、その後

まこと先生から、

「(一人一役制の)システムを機能させるチェック(確認)システム
はどのようにされていますか」

とのコメントをいただいた。レスポンスに感謝。(ずいぶん遅くなって
しまった)



学級開きから2ヶ月。子どもたちも学級に慣れ、その分、やはりほ
ころびも見え始めた。一人一役制(一役係)もマンネリの道を歩み
始めた。


これまで、一役係はお昼休みに入るときにチェックしていた。


「一役係、終わってない人は終わらせて、ネームプレートを〈終わ
った〉に移動させてから休み時間に入ること!!」


これがお昼休みに入る前の僕の毎度のアナウンス。


でも、やる子はやる。やらない子は適当にくぐり抜けている。適当
にやって終わる子や、やっていないのにネームプレートを移動だけ
して、注意される子も出てきた。

そこで、誰かにチェックする係を持ってもらおうと考えた。

今のところ、僕の学級には日直がいない。一役係ですべてがまか
なえているからだ。欠席した子の一役係は学級役員が行っている、
というのが現状である。

そこで、学級役員の子たちに、全員の子が仕事をしたかどうかを確
認する仕事を与えた(参考書によると、日直にまかせることが多い
ようであるが・・・)。もしも、やっていない子がいれば、役員の子らは、
そのすべてを肩代わりしなければならなくなる。


先週末からの実施である。役員数名で手分けして、休み時間ごとに
前もって確認するようにアドバイスし、今のところうまくいっている。が、
おそらくこれもマンネリ化していくことだろう。サークルでアドバイスを
得たり、参考書を開いてみたり、いろいろな詰めの仕方を学んでいこ
と思う。


【参考文献】
TOSS岡山サークルMAK著
『学級崩壊を防ぐ教室のシステム作り小辞典~日直、当番、係、朝の会のシステムで、クラスは安定する~』
(明治図書2007)

  

Posted by sky1973629 at 05:58Comments(2)TrackBack(0)実践記録

2008年05月06日

GWも終わり・・・

GWが終わる。
ということは、やつがやってくる。


恐怖の中だるみ。


GW明けの子どもたちの言動は、一つの指標だと思っている。
これまでの学級経営の善し悪しの指標。何よりも僕の実践した
黄金の3日間の真価が問われる瞬間。


子どもの事実。そこから見えるコメスの経営。それを素直に受け
止めようと思う。そしてそれを完全に自分の責として今後に活か
していこう。


たぶん、遊びまくってだらけて来るんだろーな。
だるいのは当たり前。子どもならなおさら。
明日はまず早く行こう。7時45分には教室に入るぞ。
花を飾り、最高の笑顔で迎えよう。叱るよりも褒めよう。


笑顔でサクサクっと、相変わらずのコメスのペースに巻き込もう。
さて、まずは何で巻き込もうか。そうだ!!

明日はお話朝会。だれてるのに朝会。校長講話。ちょっとそれ
は酷よな、と思いつつも、突然プリントを配ろう。こんなもの。

*******************************

「今日のお話朝会。校長先生がみなさんに一番伝えたかったこ
とは何だったのでしょうか。一行で書いてください。先生とほぼ
同じだった君はす、すごい!!」


ちょっと強引な手法だけれど、朝会にプリントと鉛筆を持たされた
ことはなかろう。そして、幾分はいつもよりも校長の話に耳を傾け
るだろう。ほんの少し変化のある日常になるだろう。そうやって、
中だるみの最初の時間を過ごしてみよう。


始まってみなければ分からない。でも、いずれにせよ僕自身が元
気でなければお話にならない。ということは、もう寝るぞ。

  

Posted by sky1973629 at 22:34Comments(5)TrackBack(0)実践記録

2008年05月06日

五色百人一首③

五色百人一首を学級開き2日目に始めた。そのときの授業実践です。


*******************************


■男女机を向かい合わせて座らせ、五色百人一首を配布。

「今日は百人一首というゲームをします」

「手元の札を10枚ずつ分けます。自分の机に5枚ずつ、2段に並べます」

■およその子が並べるまで1分ほど待つ。

「札の位置は机の真ん中のところ、相手の札と頭がくっつくように並べます」

■うまく出来ている子を褒め、周りの子の手本とする

「これから歌を詠みます。2回詠んだところ、それと同じ札をとります」

■1枚目を詠む。もちろん、下の句は2回詠んであげる。

  例「あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ をとめのすがた
     しばしとどめん。 をとめのすがた しばしとどめん。」

「取れた人?(手を挙げて促す)」
「取れた札は裏返しにして、自分の手前右に置きます」

■すかさず2枚目を詠む。「次行きますよー」などとは絶対に言わない。
  主導権を完全にこちらがもち、百人一首ワールドへ引きずり込む。

「取るときは〈はいッ〉と言って取ります。百人一首でしゃべってよいのは
〈ハイッ〉だけです」

■3枚目詠む。

「百人一首ではたくさん札を取った方が勝ちです」

■4,5枚目詠む。

「同時に取ったという場合、本当に同時なら素早くじゃんけんをします。
でも、ちょっとでも手が相手の下に入っていたら、その人の勝ちとなります」

■6,7枚目詠む。

「〈あはれ〉と書いて〈あわれ〉と詠みます。昔の言葉は今と読み方が違う
ものがいくつかあります。やっていくうちに分かるようになります」

■8枚目詠む。

「札を取るときに、手を空中ぶらぶらさせてはダメです。手は机の手前にちょ
こんと置きます。取るときだけ手を出します」

■9枚目詠む。

「〈お手つき〉というのがあります。間違った札を取ってしまうことです。〈お手
つき〉をしたら、場(机の真ん中横あたり)に札を自分の札を一枚置きます。
次、勝った人がその札はもらえます」

■10、11枚目詠む。

「〈お手つき〉の札が場に2枚あるときには、次勝った人が2枚とも取るので
はありません。勝った人が一枚。その次勝った人が次の一枚、というふうに
場の札はもらいます。もしも〈お手つき〉をしたのに出す札がないときは、一
回休みとなります」

■12枚目詠む。

「百人一首のゲームでは、立ってやっても座ってやってもどちらでもかまい
ません」

■13枚目詠む。

「これから先、〈はいッ〉以外の声が先生まで聞こえたら、その人は〈お手つ
き〉とします。これからです」

■14、15、16、17枚目詠む。緊張感が走り、教室がシーンと静まる。札
を取った後の「やったー!」などの笑顔と嬉しさが呼び込むざわざわはある
程度は目をつむる。だって初めてですから。だって楽しくやって欲しいのです
から。ただし、詠むときや取るときにうるさくした子に対しては、優しい顔で毅
然と〈お手つき〉を宣言する。「○○さん、先生まで声が聞こえました。お手つ
きです。場に一枚札を出してください」。

「はい、ここまでです」

■17枚で試合終了。残りわずかの状態で試合を続けると、単なる瞬発力競
いになるからである。知的に終えるためにも残り3枚、つまり17枚で終わる。

「勝った人(手を挙げて促す)?おめでとう」

「勝ったのはだれのおかげですか?」(勝った子に聞く)

「自分のおかげです」

「自分のおかげです」

「相手のおかげです」(必ず1名はこう言ってくれる)

「そうです。相手がいたから勝てたのです。相手に〈ありがとうございました〉」

「ありがとうございました」(全員)

「もう一回戦します!札をまぜて」

「札の用意!」

「早く並べたときは札を覚えておきましょう。裏には上の句が書かれています」

■およその子が並べるまで待つ。待ち過ぎには注意。

「百人一首はとても礼儀の正しいゲームです。握手をして始めましょう。〈おねが
いしますッ〉」

「空札(からふだ)というのを詠みます。これはゲームの準備をしてくださいという
意味が込められています。読み終えるまでに心の準備をしていてください。空札
の後の札からすぐにゲームは開始です」

「ご用意よければ空札一枚~♪」

■2回戦開始


※五色百人一首を始めるに当たって参考にした資料については
後でお知らせしますね。










  

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2008年05月01日

学級通信紹介(2008/5/1)

家庭訪問がほぼ終わった。

フー。

楽しかったけど、やはりちょっと疲れる。
何より、家庭訪問のおかげで授業やら学校生活全般が逼迫し、
一日がとても濃厚になる。というよりも、13時30分までにやり
たいこと、全部やらなくちゃならなくなる。だから、かなり集中し、
綿密な計画を立てて一日を過ごす。そうしなければ、4時間日程
など、ホントに無為に過ぎていくのだ。


そうやって、バタバタドンドンやってきた家庭訪問期間が終わった。


これからは、やりたいことができる!!じっくりできる!!


なーんて、実力がない者には、やはり自覚と緊張感と計画が不可
欠であることは、これから先も変わらない、のだろう。


さて、話しは変わるのだけれど、今回の家庭訪問でこれまでにな
かった経験をした。何か。

学級通信をたくさんの親に褒められる、という経験。

これまでも学級開きそうそうに学級通信を書いたことはあった。で
も、家庭訪問で褒められたことは、あまり記憶にない。なのに今回
は、大袈裟じゃなく、15名以上の親に学級通信について言及され
たのである。これは前代未聞である。


なぜそうなのか、誰のまねをして書いたのか、いろいろと分析した
り書かなければならないことはあるのだけれど、それはまず少し横
に置いておいて、僕がどんな学級通信を出しているのか、それをそ
のままの文章で紹介したい(子どもの個人名は伏せてます)。


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39名の子どもたちとの出逢い(その2)

4月8日(火)
・朝の時間、「何でもいい!人のために何かしよう」と黒板に書くと、それぞれ教室のほうきをしたり、机ふきをしたり、トイレのスリッパを並べたり、学級文庫の整理整頓を始めた。あくまで自主性に任せたが、周りが働くのでどんどん波及する。なんと31名が自主的に活動できた。起立させ、「すばらしい!!」と強く褒めた。
・教科書配布。とても大事なものであると話し、名前を下書きをさせ、その後ネームペンで清書させた。漢字の名前を「めんどうだ」と言ってひらがなで書こうとしている子が数名。親からもらった名前です!とちゃんと書き直しをさせる。
・このクラスの方針として、「ここは賢くなるところ」「ここは仲良くするところ」の二つをはっきりと示した。みんなが全力を尽くして学習に励み、気持ちよく過ごせるクラスを作っていくと宣言し、一緒にがんばろうと告げた。
・「先生が叱る3つのこと」として、①人の不幸を楽しむとき、②命に関わるような危険な遊びをしたとき、③何度言っても直せないとき(原則3回)、の話しをする。この3つは絶対に許さないと怖い顔で告げたが、この3つ以外は先生が叱ることはないと最後は笑顔で話しを終える。
・「5年生になってがんばりたいこと」の発表。みんなが教室の中心を向き、やりたい人からやるという発表形式(指名なし発表)をさせる。○○くんが男子の先頭を、○○さんが女子の先頭を切る。途中で3分間ほど途切れるも、○○くんの勇気で再開。無事13分で全員終えることができた。「初めてなのに、すごい!」と強く褒める。
・「五色百人一首」を初めてさせる。指示に従って楽しく活動している。かしこくなるだけではなく、クラスのみんなと交流し仲良くなるのがこのゲームの目的。一試合5分程度。毎日やると宣言。知的で元気なクラスを目指す。

【コメスの気持ち】
とても素直な子どもたち。五年生ってこんなに可愛いんだっけ?と、顔がほころぶ。また、とてもよく働く。給食の準備はたったの10分。掃除も15分で終わらせてしまう勢い。このやる気を持続させるぞーっと、今週は細かい点までたくさん教え、一緒に作業もバシバシやっている。そのためか疲れが激しい。今はまだ専科もないので、四六時中子どもと一緒(汗)。でも最初にきちんとやったことは、子どもたちは一年間よく覚えているもの。僕の厳しい姿勢も優しい気持ちも、クラスの楽しい雰囲気も味わわせたい。この新鮮な一週間に命をかける。フー。 



39名の子どもたちとの出逢い(その3)

4月9日(水)
・初めての学年朝会。広場に集合する。「先生をきちんと見ている人100点」「おへそを向けている人200点」「「体育座りをしている人300点」と告げると、サッと身体が動く。「すばらしい!!」と強く褒める。「素早い人は賢くなる」とも褒める。
・教科書チェック。理科、図工、家庭科、保健、書写の教科書はケースに入れさせる。国語、算数、社会は机の中。この3教科の教科書は必ず持って帰り、授業のたびに持ってくるようにと告げる。ノートも同様である。家庭学習の材料として不可欠だからと話す。
・宿題をやっていない人を起立させる。二人。素直に立ったことを褒める。1時間目の休み時間にやって出すように告げると、二人ともきちんと提出できた。
・休み時間には○○さんや○○さん、○○○さん、○○さん、○○くん、その他多くの子 が教卓の周りにやってくる(なぜか女子が多い)。「先生、なんでヒゲはやしてるの?」と質問。「格好いいから」と答えると唖然とされた(格好よくないのだろうか?)。年齢などもバンバン聞いてくるが、「(全員一緒の)質問タイムに質問して」と聞かないふり。大勢の前で堂々と質問できるようになってほしい。
・がんばりノートの漢字練習の仕方を教える。当分は4マス一文字で書くようにと指導。漢字は回数よりも一回一回の丁寧さが肝心であることを話して聞かせる。みんな綺麗に丁寧に書くことができた。たった10個の漢字である。それも一つ3回程度の練習。それでもテレビを消し、おしゃべりをやめ、10分間集中して練習すれば覚えることはできる、と告げる。
・「五色百人一首」をやる。担任がうたを読み始めると「シーン」となる。「ハイ!」という声が響く。すでにみんな真剣である。○○くんはさっそく一枚覚え、素早く取ることができた。「すごい!」と褒める。2回戦で終わると「もっとやろー!」と多くの子が声をあげてくれる。素直に嬉しい。だけど今日は終わり。また明日。
・国語「とびらの詩」の暗誦テスト。暗誦が大脳生理学の研究成果によって見直されている。それに乗じている。なんと全員が一度で合格。「すごい」「すばらしい」と強く強く褒める。今回は7行詩。次回はもう少し難しい詩にチャレンジさせよう。その後、「新しい友達」という単元に入る。
・一役係を決める。39人分の一役は作るのにも一苦労。希望の仕事を選ばせ、公平にじゃんけんで決定。明日から実施する。お子さんが何の係になったかはがんばりノートをご覧ください。「担任がいなくても自分たちで気持ちよく過ごせるクラス」をイメー
ジして学級経営を進めている。


  

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2008年04月29日

五色百人一首②

五色百人一首とは、ご存知「小倉百人一首」を、五色に色分け
した百人一首のことである。一色20枚。

こんな感じ。



百人一首は、今から700~800年前に、藤原定家が小倉山
荘にこもって、万葉の時代からの優れた和歌を集めたものがそ
の由来である。その後、その厳選された100枚が、かるたとし
て遊ばれるようになったのが、百人一首ということである。

でも、どんなに優れた和歌であっても、一度に百枚扱うのはキ
ツイ。そもそも時間がかかってしまい、教材として活用するのは
困難である。


だ・か・ら、色分けなのである。


色分けがされることで、20枚ずつで取り扱うことができるように
なる。ということは、一度の対戦でも、およそ5分以内で終了す
る。ということは、一日に2回戦を行うには10分の時間さえ確保
できればよいのである。

また、20枚程度ならば、子どもたちはどんどん札を覚えてくる。
「どんどん覚えられる」ということは、百人一首が強くなるという
ことであり、それによって百人一首は動因を得、対戦は次第に
盛り上がりを見せる。


五色に色分けされ20枚ずつでゲームを楽しめる、という微細な
教材開発の工夫が、実はこの教材のすごいところなのである。


だから、誰でも使える!のである。


【参考書籍】
小宮孝之著『授業で使える「五色百人一首」小話集』明治図書


ここから購入できます。TOSSランド
  

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2008年04月29日

五色百人一首①

ザワザワした教室。

始まりはいつもそうだ。
お互い向かい合ってるから、おしゃべりしながら札を並べる。
みんなこれからの勝負が楽しみなのである。
僕が好きな光景でもある。


でも、いざ僕が空札を読み始めると少しずつ緊張感が漂う。
全員が僕の声を固唾を呑みながら聞いている。

これが五色百人一首の効用である。

教師の声に真剣に耳を傾ける。それが毎日繰り返される。
教師は教室の統率者である。
でもそれは、子どもたちにそういう存在として認められるこ
とが何よりも重要である。自称では無意味である。


TOSSのさまざまな実践は、それを行うことで、確実に自他
共に認める統率者になることができるものだ。そして、その
中でもとりわけ、五色百人一首はその絶好の教材である。


毎日わずか10分の取り組みを通して、つまり、五色百人一
首の実践を通して、教師は確実に統率者になる。



  

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2008年04月19日

一役係(一人一役)

黄金の3日間の3日目。
1時間をかけて一役係(一人一役)を決めた。
複数による役割もあるが、39名分考えるのはホントに至難の
業であった。以下、その役割を列挙する。


1)ならべ(ソート)2名  2)出席簿  3)黒板消し  4)後ろ黒板消し
5)黒板消しクリーン  6)プリント  7)朝の会司会  8)鉛筆削りチ
ェック  9)百人一首(札の管理)  10)メモ2名  11)広場たな整理
12)机ならべ  13)いただきます号令  14)ごちそうさま号令  
15)ベランダチェック  16)新校舎トイレスリッパ男女各1名  17)体
操・掲示4名  18)エプロンロッカー管理  19)掃除道具入れ管理
20)配り3名  21)朝の窓明け、電気  22)黒板みぞ  23)後ろ黒
板みぞ  24)学級文庫  25)ケース整理  26)貸出文具管理  
27)帰りの会司会  28)今日のこんだて  29)給食片づけシステム
30)ゴミチェック  31)チョーク    


この役割を1学期間はやってもらう。なお、今年度は思い切って
日直制を辞めようかと思っていて、まだ実施していない。その理
由は、一役係がほとんどの学級の仕事をカバーしているからだ。
また、誰か休んだときには学級役員を使いたいという気持ちもあ
るから(学級役員が日常的に動いて欲しいので)。まあ、どうなる
かはまだ不透明である(このあたり、どなたかのアドバイスをいた
だければ嬉しい)。


さて、一役係も2週間が過ぎようとしている。今のところ良好に
システムは駆動している。が、他にもやってもらいたい仕事が
出てきた。ので、さらに仕事を担ってくれる人を募り、希望者に
は二役に従事してもらおうと考えている(日直制を導入し、日
直に委ねようかとも思ったがやめた)。

追加分として

32)理科号令  33)音楽号令  34)日付  35)旧校舎トイレス
リッパ  36)一役係名札管理  37)朝の読み聞かせ号令


イメージは、僕が学校を休んだときでも円滑に学級生活が流
れるようなシステムである。だが、システムの正否はやはり
人間一人ひとりに、そしてその場の環境に係るものであると
思う。

精緻なシステムを可能な限り構築しつつ、それだけでは保証
されないものを信頼関係で補っていかなければ。

  

Posted by sky1973629 at 20:43Comments(1)TrackBack(0)実践記録

2008年04月19日

顧みる

この2週間猛烈に走ってきた。

極めつけは、家庭訪問。今週火曜日からのそれは、僕らと子ど
もとの関わる時間をうんと奪ってくれる(涙)。

教えたいこと、定着させたいこと、山ほどあるのに・・・である。


だから、さらに烈火猛烈で走る。

子どもたちが帰ってしまう13時30分のリミットまで、まさに一
心不乱である。とりわけ、気を遣うのは、一度教えたことの確
認である。メモの書き方は指導通りか、ノートの取り方はどう
か、掃除の取り組みは、筆箱の中身は・・・・。

もうヘトヘト。


うん。だからこそ、ここで少しこれまでを顧み、自己確認をする。


顧みるための資料は、最近お気に入りである、谷先生の『谷
和樹の学級経営と仕事術』(明治図書2007)。

「学級経営の質は、授業の質と比例する」で始まる、さわやか
で知的な実践記録である。

メモやコピーは「黄金の3日間ノート」にたくさんあるが、改めて
著作をザザザと読む。時間は限られているので、僭越ながら斜
め読み。



以下、そこから作った自己確認リスト。


①子どもの所作に心の底から驚くことができているか
②笑顔で授業を始めたいと思ったら、いつでも笑顔になれているか(笑顔のチェックを)
③出会いの日からすぐに「指名なし発表」がやれたか
④読書のシステムは構築できているか
・毎日、読書する時間を確保する
・いつも手元に本がある
・本は原則として何でもいい
・朝の読書では、途中で本の交換にいかせない
⑤悪いことは悪いと教師がきちっと叱ること。帰りの会等に委ねない
⑥教室での心の教育にとっては、安定感のある毎時間の授業が大切
⑦授業を通して「躾」をしているか
・返事
・椅子の出し入れ
⑧授業を通して「威厳」を教えているか
⑨授業を通して「謙虚に学ぶ」ことを教えているか
⑩子どもたちの個性を伸ばす授業をしているか
・課題を明確にする
・基本の学び方を教える
・さらに挑戦していく方法を教える
⑪女子の交換日記を禁止としているか


まとめがヘタで谷先生に申し訳ないのだが、まあ以上が、「学
級経営にとって大切なこと」から僕が引き出した項目である。


本著で谷先生は、一つひとつの物事にあまり立ち入って記述
されてはいない。文章は流れるように、4月初日から2学期頃
まで進んでいく。立ち入らない分、学級経営の全体像、実際の
学級経営の雰囲気がイメージできて、近眼気味な最近の僕に
鳥瞰的立ち位置を用意してくれる。



同じような気持ちで読書を進める。
今日は向山先生の『教師修行十年』を読む。つもり。




そして、また月曜日から闘う・・・いや、楽しむのさ。
眼高手低にならないように、自分の今の力をわきまえつつ実
践に臨む。


  

Posted by sky1973629 at 07:23Comments(0)TrackBack(0)実践記録

2008年04月16日

「定型」という救い

最初の1週間が終わり、休み明け。


恐怖の月曜日。


ここが一つの試練であると、たった5年間の経験であるが、そう
感じている。緊張から解放された気の弛みが一気に解放される
のが、その日。いわゆるリバウンドデイである。(ちなみに戦慄の
リバウンドデイは、周知のように、ゴールデンウィーク明けである)。


試練。試される。何が。
そう、黄金の3日間で何をやってきたかが。最初の1週間で何を
教えたかが、である。


どきどきしながらの出勤。気合いが入りすぎて7時45分に教室
に入る。やはり、朝の動きが鈍い。先週は出来ていた朝のボラン
ティア活動をやろうとしない子がちらほら。

そこで、くっちゃべっている子を背に、しっかり活動できている数
名の子を思いっきりほめる(そういう子が必ずいるから助かる)。
「えらいなぁ。忘れずにできるね。100点」
「おぉー、隅のゴミまで拾ってるの~。150点」
「えぇー、自分で考えてエプロンなのしてくれたの~!レベルア
ップしてるじゃん!200点」
「ぬぉー!忘れずに一役係やってる!!すごい記憶!300点」

(周りは苦々しい笑いに包まれる・・・)

かなり当てつけがましいが、とうとう数値は1000点にまで達し、
それに単純に乗じてくる子もいれば、何もしないのは立場がない
のか、「仕方ないか~」というような感じで動き出す子が散見され
る。いいぞー。褒める力。集団の力。


自分に言い聞かせたのは、唯一無二「叱らないこと」。
うまく言えないのだけど、気が弛むのは自覚の問題ではない、と
思っている。生理的なもの。だって、先週緊張の中でがんばった
んだから。みんなさ。

そんな時に叱ったって、百害あって一利なし。失うのは先週築い
た信頼関係のみである。

だから、笑って笑って、目障りでも驚いて褒めまくる。

案の定、近々の教室からは、激励のない叱咤の声が聞こえる。
どのクラスも必死なのだ。右から左から聞こえる。
だからこそ、さらに気を引き締める。「今日は絶対に叱らない」。


でも、やはり褒めるだけで万事うまくいくわけではない。気の弛み
は至る所で台頭する。ではどうするか。
救いはやはり「定型」である。新しいことには今日はチャレンジせ
ず、先週で教えた定型を持ち出して進めていく。

以下、箇条。


①「先生をしっかり見ている人100点」「おへそを向けている人20
0点」「手は膝の上の人300点」という決まり文句。もうすでにおよ
その子が僕のこの言葉を覚えていて、それを言い出すとちょっとし
た小声の合唱になる。
②漢字スキルの取り組み。「指書き-なぞり書き-うつし書き」。
③音読。「追い読み-交互読み-たけのこ読み」。
④五色百人一首(2回戦)。僕がうたを読み出すと、ザワザワした
教室もやはりピタッと静かになる。隙間にうるさくなるが、「先生に
声が聞こえた人はお手つきです」と言うと、緊張感が張りつめる。
⑤図工では酒井式ワークをさせる(ありの巣)。ただコピーしてさせ
ただけだが、集中している。傑作が続出。静寂の楽しい時間。
⑥極めつけは、チャレランの「ピラミッドチャレラン」。休憩時間も錯
乱したようにやっていた。
⑦給食システム。4校時終了2分前に、もう一度仕事の確認をして、
目標8分準備と告げ、一気に「散れ~」と号令。給食室が目の前な
のでこういう時はものすごく助かる。僕も黄色いエプロンを着て、せっ
せと大きいおかずを盛る。目標ちょうどあたりに終了(ゼィゼィ)。み
んなでイエイ!と言って、どのクラスよりも先に「いただきます」。
⑧給食おかわりシステム作動。12時45分になると「大きいおかず
5人分」・・・という「おかわりタイム」を告げるかけ声。先週と同様に
女子もおかわりに来る。同じ対応。例外なし。終わり次第メモに入る。
隙間なし。
⑨掃除は第2の仕事までしっかりさせる。例外なし。隙間なし。
⑩給食が早かった分、掃除も早く終わり、すぐに休憩へ突入。だが、
しっかりメモの全員点検はする。合格の人から休憩。それでも全員
が定刻には休憩に入った。押さえるところはゆずらず、でもやるべき
を果たしたならば大いにゆずる。メリハリ。疲れ果てた僕も、説教を
しているクラスを横目に、さっさと休憩に入る。


以上、長くなったけど、僕は黄金の3日間で教えたこと、最初の1週
間で教えた「定型」によって救われた。疲れたけど、良い一日だった。
僕が最初の1週間に無我夢中でやってきたことの意義を、この一日
で強く強く実感することができた。向山先生はこういうことが言いたい
のかな?なんて、フト思う。黄金の3日間の重大さを痛切に思う。

子どもたちは、その名の通り、まだ子どもである。生理的な弛みが頭
をもたげるとき(大きな行事の後など、そういう時が年に何度かありま
すよね)、特に高学年においては、説教は反感を買うだけである。や
る気を削ぐだけである。だからこそ、このような「定型」が不可欠であ
る。と思っている。何よりも希望の光である。

  

Posted by sky1973629 at 22:30Comments(1)TrackBack(0)実践記録

2008年04月13日

給食時間の感動

感動の瞬間は始業2日目。新学期初めての給食時間にさっそく訪れた。


女の子たちが笑顔でおかわりにやってくる。わんさか。
この光景。僕には痛くて嬉しかった。痛嬉しい。

なぜかって。
それは、僕が今まで女の子たちのおかわりのチャンスをことごと
く奪っていたからなのです。ごめんなさい。



12時45分になると、僕はみんなに声をかける。
「シチュー8人分」「サラダ5人分」「ワッフル2人分」「牛乳1人分」

そして必ず大きいおかずから、おかわり希望者を募る。
おかわりの権利は一人一回。給食を残さず食べられる子も、そう
でない子(残しちゃう子)も、その時点ですべてを食べきっている
子も、そうでない子もすべて同様。みんなに権利は与えられる。


だいたいの場合、大きいおかずを希望すればおかわりはできる。
なぜなら、デザート類に人気が集中するからである。だから、確
実におなかをふくらませたい子は大きいおかずに手を挙げる。毎
日こんだて表を見て作戦を立てる子もいる(笑)。良い勉強である。


勝負は僕とのじゃんけんで決められる。
リスクを背負ったデザート組の大半は、そこでふるいにかけられ、
はじかれていく。その子らのためにも、大きいおかずを何人か分
は残しておくようにする(残せるくらいの量があるときはね)。なの
で、もしも負けてしまって、それでも「おなかすいたよー」とわめく
場合には、大きいおかずでしっかりと抱きしめてあげる(笑)。


このやり方を実践しているのは、TOSS高段者である伴一孝先生
の給食時間の映像をサークルで見せてもらったことに始まる。そし
て、春のTOSSデーで、根間篤子先生より具体的にその時間の使
い方(システム)について教えてもらえたから。


みんなにおかわりの権利を明確に提供し、教師が仕切る。
こういうことを言うと失礼なのだが、たった、これだけである。

でも侮るなかれ。

たったこれだけの配慮で、誰でも周りを気にすることなくおかわりで
きる楽しい給食時間を過ごすことができるのである。「公平」というク
ラスの雰囲気が醸成されるのである。つまり、このような給食への
配慮は学級経営の正否を決定する大きなファクターなのである。

クラスで一番細い女の子も笑顔でおかわりにくる。そんなあたたかい
クラスを作ることができるのである。


TOSS高段者、甲本卓司先生の言葉を胸に焼き付ける。
「給食を制する者は、学級を制する」




ここからは反省録。


甚だ恥ずかしながら、僕はこれまでこのような給食指導をしたことがな
かった。給食にはそんなシステムがあるなんてことも知らなかった。給
食時間はみんなの日記にせっせとコメントつけるか、子どもたちとおしゃ
べりをして過ごす時間。給食のおかわりなんか、すべて食べて、それで
も食べたいと思う人が勝手にしたらいい。というのが、僕がこれまでの
4年間で、見よう見まねで身につけた給食時間の流儀であった。

そういう中でおかわりに来るのって、誰だと思います。
分かりきってる質問ですよね。

当然、クラスではばをきかせているようなやんちゃな男の子たち。彼らが
必ず先頭切ってやってくる。その後に普通の(?)男子。そして女の子は
ほとんどゼロ。

なんと、僕はそれが当たり前のことだと思っていた。女の子はおかわり、
あまりしないよね、って心のどこかで決めつけていました。誰でもおいし
いものはもっと食べたいんだ、という自明の理から目を背けていました。

でも、やっぱおいしいものならもっと食べたいよね。そこに男女の区切り
などあるわけがない。今回、そのことを痛切に思い知らされた。



ありがとうございます。TOSSの先生方。
ごめんなさい。これまで担任してきた女子のみなさん。


【参考文献】
甲本卓司編著『給食指導のシステムづくり小事典』(明治図書2005)  続きを読む

Posted by sky1973629 at 02:45Comments(0)TrackBack(0)実践記録

2008年04月13日

忘れたらどんどん貸せる!!

「忘れものはしないで欲しい」
「勉強がうまく進められなくなるから」
「でも、どんなに注意しても人間は忘れるときがある」
「そんなときは先生が助けてあげる」
ネームペンを忘れた子を起立させたときに、そう話した。

ぱっと、みんなの顔が明るくなるのが、怖いくらいに伝わる。
そうか・・・、みんな「忘れもの」に怯えてきたんだな・・・。
どんなに注意しても忘れてしまったとき、怖かったんだろうな・・・。

そう思いながら、さらに続ける。
「そんなときにどう動けるかが大事だと、先生は思う」



「先生、昨日準備したんですけど、つくえの上に置いてきてしまいました」
「ごめんなさい」
「赤鉛筆、貸してください」
「どうぞ」
「ありがとうございます」



「報告-謝罪-お願い-お礼」の原則。学級開き3日目の時点で、
忘れものをしたどの子も、それがしっかりできるようになった。
一度しか教えていないのに、である。
「忘れもの」を許す、という僕の態度は、子どもたちにとって、とても
大きなインパクトとして脳裏に焼き付いた、のだと思う。だからこそ
定着した、と思う。



忘れるのは人間の性である。おとなでも同様。
だから、「忘れものをするな」と教えるよりも(もちろん、その指導も大
事だけど)、「忘れものをしたときの対処法」を教えた方が、よっぽど
ためになるのではないだろうか。

「報告-謝罪-お願い-お礼」という原則は、どこの社会にも通底す
るルール。おとなになればなおさらである。


そのために、学級開きの段階で、忘れものに対応すべく、たくさんの
ものを用意した。倉庫に赴き、拾い主のいない体育着と赤白帽をすべ
て回収し、すべて洗濯した。人のものを着るのは抵抗があると思い、
柔軟剤も入れた(笑)。廃棄する地図帳や辞書ももらった。ノート忘れ
のときの「クラスノート」も作った。赤鉛筆、鉛筆、ミニ定規、のり、はさ
みも自腹を切りすべて用意した。


机の左端にあるのが貸出文具セット


ただし、もちろん忘れものはないに限る。
それは円滑な授業の妨げである。
ので、布石は打つ。「あまりに忘れものが多い人は、忘れないための
工夫が必要」「そういう人は家庭訪問でお父さん、お母さんと一緒にそ
の工夫を考えようね」と。4日目からの忘れものがぐーんと減った。うー
ん。小学生ながら、なかなか侮れない。

寛容と非寛容の案配が大事である。



【参考文献・web資料】
向山洋一著『授業の腕をみがく』(明治図書1983/pp.38-39)
TOSS八代編著『知って得する学級経営の裏ワザ』(明治図書2004/pp.52-53)


  
タグ :忘れもの

Posted by sky1973629 at 00:05Comments(2)TrackBack(0)実践記録

2008年04月12日

時間を守る宣言

学級開き初日。黄金の三日間の始まり。

統率者としての教師の姿をしっかり見せたいという強い思いで臨む。

就任式・始業式が15分も押して2校時が始まる。

自己紹介が終わり、一人ひとりの名を何も見ないで呼名している最中、
しきりにそわそわする子がいる。そして、とうとう言葉を発する。


「先生、休み時間ってあるの?」
「あります」と答える。


数分すると、「先生、いつ終わるの?」と聞く。まだ終わりのチャイムま
で5分以上ある。

「○○さん、そして皆さん、よく覚えておいてください」
「先生がお話しているときは、しゃべりません」


教室がシーンと静まる。その子も口をつぐむ。
やることが一通り終わって、残り2分のところで付け加えた。

「○○さんがさっきいいことを言ってくれました。時間のことです」
「先生はよほどの理由がない限り、時間は守ります」
「時間通りきちんと初めて、時間通りきちんと終わる、それが先生の
やり方です」

そして、宣言通り、チャイムがなる1分ほど前には終わった。

子らは笑顔でボールを持って外に走っていく。
「遊びたかったんだよな、みんなと会うのも久しぶりだもんね」

そう思いながら、後ろ姿を見送った。

長休みが終わり、始業2分前に教室に戻る。
運動場で遊んだ子たちは、息を切らしつつも、しっかり着席して待っ
ている。すばらしい。

これまで生徒指導主任として、「時間のけじめをつけよう」「チャイム
で席につこう」というポスターを校内にペタペタと貼っていた。チャイ
ムが鳴っても出歩いている子を見たら、厳しく怒鳴りつけていた。し
かし、イタチごっこだった。


僕が時間を守る宣言をしてから1週間。僕はきちんと時間通りに授業
を終わらせ、遅くても始業2分前には教室に入った。

そして、子どもたちもまたチャイムが鳴るまでには教室に必ず戻ってく
る。1週間の結果は遅刻者0。


僕らがしっかり時間を守れば、子どもたちもきちんと時間を守る。


まだ新学期が始まって1週間だけど、そんな感触をずしんと持った。

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Posted by sky1973629 at 17:22Comments(0)TrackBack(0)実践記録

2008年04月11日

あくまでも思うこと

向山先生の言葉には、いつも触発される。
そして、僕もまたその思いを強くする。


「あくまでも、どこまでも、できない子をできるようにする教師で
ありたい」(「教室ツーウェイ(no.362)」(明治図書2008/p.11)


鈍才だからこそ、歩んできた道がある。と思っている。
ご多分に漏れず、僕は「できない子」であった。あらゆることに
関して、周りよりもいつも遅れをとっていた。周りの適応力に嫉
妬していた(これは今も同じ)。コンプレックスばかりだった。


だからこそ、できない子を愛おしく思う。


そして、そんな子らに、「できる」喜び、そして何よりも自己に対
する可能性の幅を広げてあげたい。こんなのも、あんなのもで
きるんだって、さ。
斎藤喜博先生も言っていたな。学校教育の役目は子どもの可
能性を開くことにあると・・・。唯一無二それであると。僕もそんな
ことを嘯く教師になりたい、と強く思った。そして、TOSSのドア
を叩いた。


TOSSサークルに入会したからといって、すべてが「はい、どう
ぞ」と万事円満にいくわけではない。現場では七転八倒してい
る。


だからこそ、記録していきたい。
もちろん自己満足である。でもそれだけではない。と思っている。

もしも今生に、同じく苦しんでいる人がいれば、この記録がなに
かのお役に立てればと思う。でもあくまで自分のために、自分
の成長のために、それを忘れないためにも記していく。



稚拙だけど、始めるよ。  

Posted by sky1973629 at 23:51Comments(0)TrackBack(0)思うことつらつら